第101回山行「十文字峠」記録
第101回山行「十文字峠」記録
リーダー:小笠原 サブリーダー:江藤
1.目的地 十文字峠 1970m
2.実施日 2014.6月4日(水)~6月5日(木) 一日目晴後曇り 二日目曇少雨 下山後雨
3.参加者 10名
4.行程
第一日目
信濃川上10:40(タクシー)⇒11:10毛木平(ストレッチ)11:30→→(途中昼食)12:45甲武信岳との分岐→14:00十文字峠小屋 小屋周辺散策 カモシカ展望台他 十文字小屋(泊)
第二日目
十文字小屋5:55→6:20栃本分岐→7:00四里観音避難小屋→8:40三里観音→11:05白泰山避難小屋(二里観音)→13:00一里観音→13:50白泰山線登山道入り口→14:10ヘリポート15:00(タクシー)⇒16:00西武秩父 (反省会)
5.記録
第一日目
前日発表された短期予報で、6月5日は雨らしいとの情報が少し気がかりであった。
信濃川上から毛木平までの畑は、レタス・サニーレタスの栽培が盛んで、苗のシートが雪の様である。毛木平で登山届を済まし、軽いストレッチの後に登山開始。春ゼミがまるで蛙の声の様である。登り始めてすぐに甲武信ヶ岳の登山道を右に分け、千曲川にかかる橋を渡って登山道に入る。下見の時とは違い緑が濃くなった。右手に滝を見ると左手に水場がある。
ここで昼食をとり、ゆっくりとした足取りで登る。下山の登山者と声を交わす。「シャクナゲは見事だよ」、期待感が強まる。沢をいくつか渡り、急な登りに差しかかる。八丁坂と呼ばれ、なかなかの登りである。尾根に出ると、心地よい風に汗が引く。見事な原生林をたどると、甲武信岳への道を分ける、“あと30分”の標識にたどり着く。小屋まではもう一息である。十文字山の山腹を進み、ぽっかりと十文字小屋が現れる。シャクナゲが実に見事である。
第二日目
朝3時ごろ、トタン屋根を打つ雨の音に目を覚ます。しばらくして外に出て、他のパーティーの登山者と言葉を交わす。「今日は雨ですね!」。雨の中の縦走路は難儀だ。4時頃は雨が止んだ。どうするか?朝食は5時前から始まり、TVで気象情報を皆で注視する。四国地方は大雨という。前線の東進が遅れている。早いうちに下山なら何とかなる。出来るだけはや立ちをすることで、予定通りの山行を決断し、雨具をつけて6時前に小屋を出発した。
小屋から四里観音避難小屋までは、下見時は残雪のアイスバーンで苦戦したが、今は原生林の滑りやすい道に代わっている。霧に霞む見事な原生林を黙々と進む。四里観音避難小屋は縦走路から少し外れたところにあるしっかりした山小屋で、たき火の跡が印象に残る。トイレ休憩をとるが、水場は岩場を下らなければならず、危険である。
歩を進めて相変わらず展望のない縦走路を行く。大山のピーク、1860mピークを越えて、古い林道跡に達する。下見時は一面のスミレで、SLが「スミレ広場」と名付けたところだ。途中に三里観音を見る。ここまでは十文字小屋の主人が“チェーンソーが入ったよ!”と言っていたが、赤いテープの目印もよく整備され、比較的歩きやすい。ただ、道のシラビソの見事な大木をはじめ、多くの木々の幹が鹿の食害を受け、赤く裸になっているのは痛々しい。枯れてしまうことを思うと心が痛む。登山者も少ないせいで、保全もままならないのだろうか?
南面は笹の道、赤沢山を巻いて進む北面は木の根の歩きにくい道で、共に倒木を一つ一つ慎重に超える。雨でなくてよかった。岩ドヤを通過し、笹の道を進み、ひとしきり登ると白泰山避難小屋に達する。二里観音がある。覗き岩が南側にあるが、ガスっていて何も見えない。晴れていれば左手には白泰山が見え、見事な眺望であろう。ここまで来てホッとする。
軽い昼食を済ませる。白泰山を北に巻いて進み、山頂の分岐を右に見て通過する。ひとしきり笹の道を下り、一里観音を見る。もう一息である。舗装された林道におりたところが、白泰山線登山道入り口である。このころから雨が落ちてきた。タクシーの待ち合わせは、この林道を下ったヘリポートである。雨も本降りになってきた。 タクシー会社の配車ミスで到着が一時間近く遅れ、「クラブ湯」をキャンセルして直接西武秩父駅に向かい、武蔵屋で反省会を実施。盛り上がった。
二日目に心配された雨も、途中ほとんど降らず、全員無事に下山できたことは何よりでした。このような長い道のりを歩き終えて、次への自信につながった方もおられたと思います。皆さまの協力に感謝いたします。
(小笠原記)
写真集
写真集は以下をクリックしてください。
写真集1(工藤)
https://picasaweb.google.com/ykudoh3351/201406#slideshow/6021615642703733618
写真集2(荻野)
https://picasaweb.google.com/ykudoh3351/20140602?authkey=Gv1sRgCJCWktehv977SA#
写真集3(江藤)
https://picasaweb.google.com/ykudoh3351/201403#slideshow/6022138635770897106
写真集4(小笠原)
https://picasaweb.google.com/ykudoh3351/20140645#
以上
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1.目的地 十文字峠 1970m
2.実施日 2014.6月4日(水)~6月5日(木) 一日目晴後曇り 二日目曇少雨 下山後雨
3.参加者 10名
4.行程
第一日目
信濃川上10:40(タクシー)⇒11:10毛木平(ストレッチ)11:30→→(途中昼食)12:45甲武信岳との分岐→14:00十文字峠小屋 小屋周辺散策 カモシカ展望台他 十文字小屋(泊)
第二日目
十文字小屋5:55→6:20栃本分岐→7:00四里観音避難小屋→8:40三里観音→11:05白泰山避難小屋(二里観音)→13:00一里観音→13:50白泰山線登山道入り口→14:10ヘリポート15:00(タクシー)⇒16:00西武秩父 (反省会)
5.記録
第一日目
前日発表された短期予報で、6月5日は雨らしいとの情報が少し気がかりであった。
信濃川上から毛木平までの畑は、レタス・サニーレタスの栽培が盛んで、苗のシートが雪の様である。毛木平で登山届を済まし、軽いストレッチの後に登山開始。春ゼミがまるで蛙の声の様である。登り始めてすぐに甲武信ヶ岳の登山道を右に分け、千曲川にかかる橋を渡って登山道に入る。下見の時とは違い緑が濃くなった。右手に滝を見ると左手に水場がある。
ここで昼食をとり、ゆっくりとした足取りで登る。下山の登山者と声を交わす。「シャクナゲは見事だよ」、期待感が強まる。沢をいくつか渡り、急な登りに差しかかる。八丁坂と呼ばれ、なかなかの登りである。尾根に出ると、心地よい風に汗が引く。見事な原生林をたどると、甲武信岳への道を分ける、“あと30分”の標識にたどり着く。小屋まではもう一息である。十文字山の山腹を進み、ぽっかりと十文字小屋が現れる。シャクナゲが実に見事である。
第二日目
朝3時ごろ、トタン屋根を打つ雨の音に目を覚ます。しばらくして外に出て、他のパーティーの登山者と言葉を交わす。「今日は雨ですね!」。雨の中の縦走路は難儀だ。4時頃は雨が止んだ。どうするか?朝食は5時前から始まり、TVで気象情報を皆で注視する。四国地方は大雨という。前線の東進が遅れている。早いうちに下山なら何とかなる。出来るだけはや立ちをすることで、予定通りの山行を決断し、雨具をつけて6時前に小屋を出発した。
小屋から四里観音避難小屋までは、下見時は残雪のアイスバーンで苦戦したが、今は原生林の滑りやすい道に代わっている。霧に霞む見事な原生林を黙々と進む。四里観音避難小屋は縦走路から少し外れたところにあるしっかりした山小屋で、たき火の跡が印象に残る。トイレ休憩をとるが、水場は岩場を下らなければならず、危険である。
歩を進めて相変わらず展望のない縦走路を行く。大山のピーク、1860mピークを越えて、古い林道跡に達する。下見時は一面のスミレで、SLが「スミレ広場」と名付けたところだ。途中に三里観音を見る。ここまでは十文字小屋の主人が“チェーンソーが入ったよ!”と言っていたが、赤いテープの目印もよく整備され、比較的歩きやすい。ただ、道のシラビソの見事な大木をはじめ、多くの木々の幹が鹿の食害を受け、赤く裸になっているのは痛々しい。枯れてしまうことを思うと心が痛む。登山者も少ないせいで、保全もままならないのだろうか?
南面は笹の道、赤沢山を巻いて進む北面は木の根の歩きにくい道で、共に倒木を一つ一つ慎重に超える。雨でなくてよかった。岩ドヤを通過し、笹の道を進み、ひとしきり登ると白泰山避難小屋に達する。二里観音がある。覗き岩が南側にあるが、ガスっていて何も見えない。晴れていれば左手には白泰山が見え、見事な眺望であろう。ここまで来てホッとする。
軽い昼食を済ませる。白泰山を北に巻いて進み、山頂の分岐を右に見て通過する。ひとしきり笹の道を下り、一里観音を見る。もう一息である。舗装された林道におりたところが、白泰山線登山道入り口である。このころから雨が落ちてきた。タクシーの待ち合わせは、この林道を下ったヘリポートである。雨も本降りになってきた。 タクシー会社の配車ミスで到着が一時間近く遅れ、「クラブ湯」をキャンセルして直接西武秩父駅に向かい、武蔵屋で反省会を実施。盛り上がった。
二日目に心配された雨も、途中ほとんど降らず、全員無事に下山できたことは何よりでした。このような長い道のりを歩き終えて、次への自信につながった方もおられたと思います。皆さまの協力に感謝いたします。
(小笠原記)
写真集
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写真集1(工藤)
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写真集2(荻野)
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写真集3(江藤)
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写真集4(小笠原)
https://picasaweb.google.com/ykudoh3351/20140645#
以上
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